井手剛の公式ページです。
Ide, Tsuyoshi
博士(理学)
IBM東京基礎研究所
シニア・リサーチャー
数理科学担当
連絡先:
242-8502 神奈川県大和市下鶴間1623-14
IBM東京基礎研究所 LAB-S7C-W
データマイニングと呼ばれる分野を研究しています。データマイニングとは、いろいろなデータからある程度自動で興味深い知識を得ることを目的とする学問です。この分野の最近の発展を含めれば、データベース技術を連想させるデータマイニングという言葉よりは、
「知識発見工学(knowledge discovery and data mining)」とでも呼ぶべきかもしれません。
情報インフラの整備が一段落した後、その上で集められるデータの活用が問題になるのは歴史的必然であり、知識発見工学のビジネス的重要性は今後数年
のうちに急速に高まると思われます。知識発見工学が主に活躍する領域は、その業務形態からしてサービス業になると考えられ、それを強調するために最近は
サービス工学
という言葉も使われます。しかし例えば製造業においても、異常検知をはじめとして知識発見工学は広い応用を持ちます。結局、本質的なのはデータの高度利用技術としての知識発見工学と言えます。
高度な情報インフラのもたらす新たなデータは、知識発見工学に対し不断に新しい問題を提供しています。ありきたりのツールでは解決できない新たな問題に対し、ソリューション(解決策)を与えること。それができるのは研究員だけであり、私はこれまで、
オンデマンド・イノベーション・サービス
という形態で多くの経験を積んできました。研究とビジネス双方のフロンティアに立てるというのは、民間企業の研究所に在籍する最大の利点と言えます。
ここ数年、実数値時系列データからの知識発見技術、特に異常検知技術を主な研究テーマにしてきました。現在関与しているプロジェクトの紹介は こちらをご覧下さい。これまでの論文リストの紹介ページはこちらです。
博士(理学)
北海道千歳市出身です。機械工学と物理学という二つの領域で専門教育を受けました。 1990年に国立苫小牧工業高等専門学校・機械工学科を卒業し、 東北大学工学部機械工学科(当時)に編入学しました。当時の制度では、編入生は1年間教養部の単位だけを取得せねばならなかったので、
1991年になって同機械工学科のクラスに配属され、
1993年に東北大学工学部機械工学科を卒業しました。卒業研究は、ボルツマン方程式のモンテカルロ解法に関するものでした(これ)。
1993年に、東北大学工学研究科・機械工学科に進学しましたが、理論物理にあこがれて中退、1995年に、 東京大学大学院・理学系研究科物理学専攻
に入学しました。当時は六本木にあった物性研究所にて、小谷章雄教授(当時)のご指導の下、1997年に修士号、2000年に博士号を取得しました。