論文リスト

井手剛がこれまで発表した論文に関する情報をまとめたページです。これまで3つの分野で論文を書いてきました。

  • データマイニング(DBLPも参照のこと)
  • 液晶工学
  • 固体物理

これまで出版した本

 

論文に関する余談

物理と情報工学の文化の違い

私が情報系の分野で勉強を始めたのは2003年ころです。当初、私が学位を取った物理と、現在の研究領域である情報工学での文化の違いにずいぶん困惑したものでした。当時感じた相違が下記です。

  • 物理では、日本の(英文)論文誌にもそれなりの国際的権威があり、国際的に通用する。
    • 情報系だと、日本の英文論文誌が海外で引用されることは少ない。
  • 物理では、和文論文誌は存在しない。和文の解説記事は業績とは認められない。
    • 情報系だと、和文論文誌も査読つき論文として個人業績としてカウントしてもよいらしい。
  • 物理では、学会の予稿集(Proceedings)はそれだけでは業績と認められないことが多い。
    • 情報系だと、国際学会の予稿集の権威が非常に高く、しばしば10ページ前後のフル論文となる。
  • 物理では、成果は基本的に論文誌(Journal)で発表する。速報もLetter論文としてJournalで発表する。
    • 情報系では、成果は基本的に国際学会で発表する。しばらくしてその詳細版を論文誌に投稿する。

上記を書いて10年ちょっと経って、多少状況が変わった点があるように思いますので付記します(2015年11月記)。

第1に、プレプリントサーバーでの論文の事前配布が相当普及したことです。機械学習の理論寄りの論文の多くが、arXiv.orgのstat.MLに投稿されるようになりました。政治的な査読を防ぎ、先取権を正しく認定する意味ではこれは健全な進歩だと思います。ただ、プレプリントサーバーを使う際に気をつけることは、重要な応用系の論文の多くが投稿されないということです。最先端の応用には企業の利害や機密保持などもからむので、外部へ公開されたプレプリントサーバーの使用は困難です。結果として、最先端であるがゆえに速報性を持つプレプリントサーバーに出せない、というジレンマがあることは指摘しておきます。

第2に、国際学会での予稿をJournal論文に「流し込む」ようにする仕組みがいくつかの会議で始められたことです。ECML PKDDのJournal Trackなどがその例です。これは他の伝統的学術分野との溝を埋めるという観点では非常によいことだと思います。それに関連して、Journalの査読期間も短縮傾向にあるようです。

これら2点は、主に日本国外で生じた趨勢ですが、残念ながら、日本国内の状況はほとんど変わっていないように思います。多すぎる学会が無駄な雑用を増やしているという認識の下、2010年に、電子情報通信学会系と人工知能学会系の2つあったデータマイニング・機械学習系の研究会を統合してIBISML 研究会を設立しました。このような動きが広がってくれればいいのですが、名誉欲みたいなものも絡むためでしょうか、どうも難しそうです。 IBISML研究会にしても、年4回の研究会開催義務など、親団体の電子情報通信学会のよくわからないルールに服さねばなりませんでした。杉山さんのような国際的に発言力がある強力なリーダーが決定権を持つように早くなってもらいたいものです。

重要国際会議

IBM Researchの中では”Top Quality Conference”のリストがあり、そこに論文が採択されれば出張は制約なくできることになっています。米国の一企業がそう決めているというだけなので特に気にする必要もないかとは思うのですが、日本の企業の方からそのリストについて何度か問い合わせを受けたことがありますのでここに書いておきます。

  • Knowledge Discovery & Data Mining
    • KDD, ICDM, SDM, ICML
  • Artificial Intelligence
    • AAAI, IJCAI, NIPS, AISTATS, UAI, ECAI

Conference proceedings (refereed)

英語版にまとめてあります。

Journal (refereed)

英語版にまとめてあります。日本語論文誌に掲載された論文は次の通りです。

Book

英語版にまとめてあります。

Magazine Articles

Invited Talk / seminar speaker

Domestic workshops

Patents (as of Dec. 2016)

Granted US Patents

英語版にまとめてあります。「granted」というのは特許庁の審査を通って特許権を付与されたという意味。論文で言えば accepted または publishedに対応。出願しただけでは特許権は与えられないのでご注意を。

Granted Japanese Patents

  1. 5984142, 解析装置、解析方法、及び、プログラム, 2016年09月06日
  2. 5852399, バッテリの状態予測システム、方法及びプログラム, 2016年02月03日
  3. 5839970, イベント系列のリスク評価値を算出する方法、装置及びコンピュータプログラム, 2016年01月06日
  4. 5802041, 情報処理装置、計算方法、プログラムおよび記録媒体, 2015年10月28日
  5. 5695763, イベント系列のリスク評価値を可視化する方法、装置及びコンピュータプログラム, 2015年04月08日
  6. 5651129, コスト評価システム、方法及びプログラム, 2015年01月07日
  7. 5576567, 異常の発生を検知する方法、装置及びコンピュータプログラム, 2014年08月20日
  8. 5570008, カーネル回帰システム、方法及びプログラム,2014年08月13日
  9. 5203670, 位置推定システム、方法及びプログラム, 2013年06月05日
  10. 5198994, 所要時間予測システム、方法及びプログラム, 2013年05月15日
  11. 5186322, 時系列データ解析システム、方法及びプログラム, 2013年04月17日
  12. 5159368, 変化分析システム、方法及びプログラム, 2013年03月06日
  13. 4953239, 観測対象の異常を検出する技術, 2012年06月13日
  14. 4652741, 異常検出装置、異常検出方法、異常検出プログラム、及び記録媒体, 2011年03月16日
  15. 4201027, 複数の観測結果の間の差異を検出するシステムおよびその方法, 2008年12月24日
  16. 4183185, 診断装置、検出装置、制御方法、検出方法、プログラム、及び記録媒体, 2008年11月19日
  17. 4170315, 異常判断装置、制御方法、自動車およびプログラム, 2008年10月22日
  18. 4148524, 相関性を評価するシステム、および、その方法, 2008年09月10日
  19. 4093483, 解析システム、解析方法、解析プログラム、及び記録媒体, 2008年06月04日
  20. 3922375, 異常検出システム及びその方法, 2007年05月30日

Thesis