このウェブサイトについて
このウェブサイトは、2001年に「鍵人(けんじん)」という名前で、当初はIIJの個人サーバー上で、次いでジオシティという無料のWebホスティングサーバー上で http://www.geocities.jp/kenjin_keyboard/ において開設されたものを2018年7月に移植したものです。オリジナルのサイトの冒頭には
それは計算機の今を示し,人間と計算機の仲を語り,言語と文化を映す / 私はそれに鍵盤という誇り高い呼称を与えたい
という言葉と、左のロゴが添えられていました。更新履歴を見ていただければわかりますが、ウェブサイトは2004年6月を最後に更新が止まっていました。この移植作業は、14年ぶりの更新ということになります。
開設から17年経った時点で振り返ると、コンピューターキーボード研究における本サイトの最大の貢献は、同種の趣味サイトでは私の知る限り世界で初めて、特許文献に基づく実証的研究を行ったことにあります。本サイトの開設以降、IBM Buckling Springの特許における右の図は、メカニカルキーボードを代表する機構を表すものとして世界中で使われるようになりました。
第2の主要な貢献は、執筆当時は知る人ぞ知る存在であった東プレ社のキーボードの特許を発掘し、その技術的水準の高さを賞賛することで、コミュニティに同社製キーボードの価値を知らしめたことです。同社製キーボードは今でも最高品質のキーボードとしてプロのプログラマーからの支持を得ています。本物が生き残っているのはすばらしいです。
(2018年7月記)
著者について
著者ITこと井手剛は、ウェブサイト開設当時は、IBM東京基礎研究所の研究員でした。その後アメリカに渡り、現在、ニューヨークのIBM T. J. Watson Research CenterでSenior Technical Staff Memberという職位にあります。詳細は著者の個人ウェブサイトをご覧下さい。
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